
2003年度 社団法人 岡山青年会議所 理事長 所信

藤 原 史 暁
はじめに
21世紀も3年目を迎えます。一向に混沌とした社会情勢から抜け出せず出口を模索しながらの迷走が20世紀の終盤から続いているように思えます。戦後からの復興で、われわれの生活環境は凄まじいスピードで変化してまいりました。それは物質的豊かさの追求で、その代償が今の社会状況であり、本当の意味での「真の豊かさ」を手に入れたのでは無かったように思います。先人は戦後の混沌の中から今日の日本を作り上げました。今こそ我々青年が、J
a y c e e
として21世紀が本当に豊かな熟成された時代になるように「青年の英知と勇気と情熱」と「豊かな心」をもって行動しようではありませんか。
21世紀に入って「夢物語」から、「次代へつながるひとづくり」へとJC活動・運動を展開してまいりました。混沌という時代の中で、まずは青年として大きな夢を持ちつづけ、会員同士がその夢を語り合いながら実現を目指して活動し、青年としての無限の力を発揮できるよう、人間力開発をしてまいりました。本年度はこの流れを継承しつつ、さらに真に豊かな心を織り交ぜて活動・運動を展開して参ります。真に豊かな心とは、答えは一つではありません。環境、職種その他様々な要因により、それぞれの「豊かな心」がある筈です。十人いれば十色、百人いれば百の色と云うように、それぞれの色を否定し合うのではなく、ひとり一人が互いを思いやり、きれいな色の「豊かな心」を創り上げて行こうではありませんか。そしてその輪を広げていくことが混沌から抜け出す近道であるものと確信いたします。「念ずれば花開く」何も行動を起こさなければ、いくら念じても花は開きません。そこでリーダーシップを持った青年として、経済人として責任感を持ち隣人を慈しみながら大胆に行動すれば、かならず大輪の花が開くものと信じます。
JCらしさとは
あなたはJCにどのような目標・目的を持って入会したのですか?
これに返ってくる答えは「岡山のまちづくりに貢献したいから」「友達を作るため」「自己研鑚のため」「仕事につながるから」と様々な答えが返ってくることでしょう。そこで明確にしておかなければならないのは、岡山JCはまちづくり(CD)を行いながらひとづくり(LD)人間力開発(HD)を行う団体であるということです。このことを踏まえた上で、我々企業人であるメンバーひとり一人が21世紀の「JCらしさ」について真剣に考え、おおいに語り合い、切磋琢磨していく事が大切であり、その先には必ず21世紀の岡山のオピニオンリーダーとして活躍する岡山JCの姿があります。
21世紀の人間力開発を考察しよう
21世紀はこころの時代であり、物質文明主体の20世紀から、今まさに「豊かな心」を土台とし構築される精神的社会に移行しつつある過渡期であります。ただ己の利だけを追求するのではなく、常に相手の事を考え行動し、メンバー同士がこれらの事について語り合う事で、今まで気づかなかった事や、新たな方向性を見つけ出すことも出来、そして強い絆が生まれ確固たる友情で結ばれるのです。「人間力開発」誰もが当たり前のように使ってきた言葉ですが本当の意味を理解し、実践できている人がどれ位いるのでしょう。人間力とはこころの育みであります。体裁だけを整える「人間力開発」から、本当の「人間力開発」へ今こそチャレンジしようではありませんか。
郷土岡山の発展に魅力あるJ
a y c e eとして出来ること
1999年の第1回定時総会において21世紀における(社)岡山青年会議所のあるべき姿として「岡山JC三信条」が承認されました。今後も郷土岡山が繁栄し続け、そして岡山JCが発展し続ける事を願い策定されました。かけがいのない郷土岡山を愛し、このまちの為に我々は、青年経済人として岡山の経済発展に貢献できるよう、日々自己修練を行い、まちづくりについてビジョンを描き、事業を通じて様々な手法を学び実践してまいりました。修練・奉仕・友情のどれか一つが欠けても21世紀に岡山JCが存続し続ける事は出来ないでしょう。だからこそ、メンバーひとり一人がちょっと無理をしてJCを頑張ろうではありませんか。
「真に豊かな」岡山の将来について考察しよう
昨年度、岡山JCは岡山市に対し政令指定都市へ向けての提言書を提出いたしました。そして本年は、行政と市民のパイプ役として、その実現に向けて行動を起こさなければならない年でもあります。また行政主導のイベント的祭りから、踊りを中心とした市民参加型のまつりとして生まれた「うらじゃ」も今年で10回目を迎え、岡山から全国に発信できる祭りの一つになったものと思います。「うらじゃ」についても創始の精神にたちかえり、JCの関わり方を再考察しなければならないと考えます。
いくら我々が岡山を愛し続け、いくらまちづくりに取り組んでも、後に続く世代、即ち子供たちが我々の志を理解し、継いでくれなくては意味がありません。学校の週休二日制、非行問題等、今青少年を取り巻く環境は大きく変わりました。また昨今、街頭での落書やごみの投げ捨て等、目を覆うばかりのものがあります。本年も引き続き青少年の教育問題についてPTCAも含め取り組んでまいります。そして次代を担う子供たちに夢を託す前に、
まずは、我々が課された責任に本気で取り組んで行こうではありませんか。
真の友人をつくろう
1993年、岡山青年会議所は全国会員大会を主管いたしました。実にたくさんの友人たちが日本全国はもとより世界からも岡山の地にお越しになられました。その友人たちをお招きするときのキャッチフレーズが「日本一のおもてなし」でした。LOMメンバーはもとより岡山市民全員でお越し下さる方々を日本一のおもてなしをもってお迎えしようという運動をまち全体に展開しました。
はたして、このときの気持ちを私達は今も持ち続けているでしょうか。友好LOM・姉妹JCとの交歓会のありかた、ブロック会員大会・全国会員大会・ASPAC・世界会議への参加の仕方など、もしかするとただ単に参加するという受動的な態度に陥ってはいないでしょうか。
青年会議所には、実に多くの友人をつくる機会があります。志を同じくする仲間、先輩方と日本国内はもとより世界各国に至るまで、その気になれば本当に多くの出会いのチャンスを得ることが出来ます。
お越し下さる方には日本一のおもてなしの心を忘れず、おじゃまするときには相手のおもてなしの心を十分尊重して。「おもてなし」とは日本の良き伝統文化、侘びさびを感ずる美しいことばだと思います。
この心を大事にし、ひとりでも多くの友人をつくろうではありませんか。
最後に昨年度理事長の岡崎正裕君が本年度は、社団法人 日本青年会議所 中国地区 岡山ブロック協議会へ会長として出向いたします。岡山JCではLOMをあげて支援していく所存です。何卒、先輩諸兄ならびに関係各位の皆様には、併せてご支援、ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
