Prologue
「たたき台」のための一提案として
 この報告書は、岡山市の中心に位置する名園「後楽園」とその周辺地区について、その本来備えている環境としての価値に着目し、それらを充分に活かした快適な都市空間が遠い将来どうあるべきかというビジョンを模索したものです。少子高齢化、中心市街地の空洞化、地場産業の停滞などが全国的な問題として取り上げられている現在、岡山市の中心部にはまだまだ豊かな居住環境や観光資源があるように見受けられます。
 しかし、それだからといってこのままほっておいて良いという問題ではありません。今のうちに、都心居住やSOHO等の職住近接環境を推進するための方策、またそのための基盤整備などについて、住民や行政、経済団体などの間でしっかりとした議論を続け、将来のビジョンについて確認し合う必要があります。

 そして、その方向が概ね皆さんの間で共通となった段階で、今から着手できることについては、すぐにでも実際に始めてゆくことが必要でしょう。

 この報告書はそうした皆さんの議論のための「たたき台」として作成されたものです。そのために、かなり突飛な内容も含まれているかもしれませんが、将来の都市環境としてあるべき姿を私達なりの視点からまとめてみました。これを機会に皆さんの間で岡山や後楽園について活発な議論が行われることを切に期待しております。

-夢と希望に満ちたビジョンを求めて-                  2000年1月