寒因件衆摂洛道行
(かいいんけんしゅう せつらくのみちゆき)

そのとき永山幹事の携帯電話が鳴った!

「茨木ICから通行止め…?!」信じられない情報である。
昼食に立ち寄った神戸での出来事であった。

 京都 松八重へは18:30に入らなくてはならない。
しかし今は15:00前、地道を通っても十分たどり着ける時間である。
とりあえず走れるところまで高速道路でと云うことで先を急いだ。
確かに雨は降っているが一向に雪に変わる様子はなく、高速道路も
順調に流れている。と、後1qで茨木ICと云うところで、
我々を乗せたバスはピタリと止まってしまった。

 京都では八木委員長が焦っていることだろう。
それもそのはず、我々のバスには松八重の玄関に掲げるべき
大提灯が積み込まれているのである。リミットの時間はどんどん近づいてくる。

梶原委員長の決断で、茨木駅からJRを使って京都に入ることと決まった。が、焦ってもいっこうにバスは進まない。結局立ち往生は1時間半にも及び、我々はやっとの思いでJR茨木駅にたどり着いた。昇降客でごった返す駅構内に無理矢理バスを突っ込み、ほっと一安心。
 しかし窓の外は大粒の雨、通行人も寒さのためか肩をすぼめている。衆人の視線の中寒さ対応の身支度を整え(焦っていたのでバスのカーテンを閉めるのを忘れていた)、大提灯・手提げ提灯・日本酒を携えバスを降りた。
 「寒い!!!」完全防備のはずなのに震えが走る。そして我々は京都へ向かった。

 JRに乗り込んだところ、再び永山幹事の携帯に情報が届く。
「京都市内大渋滞、タクシーは捕まらない」。こうなれば地下鉄と徒歩で松八重へ向かうしかない。しかし、一体どのルートを使えば一番早いのだろう?全員頭を抱えてしまった。そこへ他の乗客から親切なアドバイス。
 それもそのはず、京都市内地図(交通マップ)を昇降ドアに張り付けて、あーでもない、こうでもないと相談していたのだから…。
当に地獄に仏!感謝感謝である。

刻々と時間は過ぎてゆく。予定では松八重に到着していたであろう18:30、やっとJR京都駅に到着。地下鉄に乗り換える為に構内に降りたところ、森下先輩とバッタリ!途中先輩と別れ、乗り換えて直近の駅へ。
 走り去る車のチェーンの音に疑問を感じ(道路には雪がない!)ながら荷物を抱え歩く。
 そして19:00過ぎ、小雨降る松八重にやっとの思いでたどり着いた。八木委員長の安堵の笑顔がある。
日本JC交流委員会の面々もねぎらいの言葉で迎えてくれた。

 使い込まれた大提灯を玄関に掲げて灯が入ると、浮かび上がる「社団法人岡山青年会議所」の文字。
 いざ本番!手提げ提灯を持って整列。
こうして我々会員研修委員会の京都会議は始まった。

我々をJR茨木駅で降ろしたバスが新阪急ホテルに着いたのは深夜0時。その連絡を松八重打ち上げの席で受けた我々は、一瞬背筋が寒くなった。そしてこの思いも寄らぬ経験で、2001年度前期新入会員とスタッフにとって忘れられない京都会議となった。

おまけ:
松八重打ち上げ終了後、さあホテルに帰ろうと思いタクシーを…。
これまた1時間、寒風吹く京都の町で立ち往生。本当に長く寒い一日でした。

2001年度会員研修委員会 副委員長 三村康彦

タイトル:
「寒因件衆摂洛道行」は「寒さが原因の事件に巻き込まれた会員研修委員会一同の 茨木から京都に至る道中記」という意味でつけました。