

| <桃太郎>「吉備真備はいつの時代の人でえ?」
<爺さま>「新しい日本が国家として動き出す奈良時代の人でのう、吉備真備ゃー二十二歳の時から十八年間、まあ青年時代のおおかたー中国で留学生 として勉強し、新生日本の国造りに役立てる書籍、暦 、武器、それに都市計画を進め、大建築を作るために必要な測量器具、また異文化りけえ(理解)と心豊かさの象徴としての楽器に至るまで、幅の広れえ文化ー持ち帰ったとゆわれとんじゃ。せえからまた、当時中国へ船で渡ることじてえ(自体)至難の業じゃったのに、五十八歳の時にゃあ使節団ナンバー二の遣唐副使として再び中国に渡ったんじゃー。帰国してからー重要な仕事を任されて、造東大寺長官や右大臣にまでなってしもうた。日本の政治、文化の基礎かくりちー(確立へ)ぼっけえ大けなやくわりゅー果たしたんじゃ。碁を日本にもたれえたり、カタカナも真備が作って広めたっちゅう話しもあるけえど、そこんとかあわしにゃあわからん。」 |