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  幼子と 同じ視線で 良寛さん



 幼子と 同じ視線で 良寛さん
<桃太郎>「良寛さんはどうして子供に好かれたんじゃろう?」

<爺さま>「越後出雲崎(新潟県)ちゅうところの生まれの良寛はのう、若けえ頃ぁー昼あんどん(昼間にあんどんの光は役に立たない)とみんなからゆわれとったそうな。せえほどーひとがらーおだやかじゃけえど、人付き合いにゃあめっぽう欠けとったともゆわれとる。しゃあけど良寛は読書好きじゃってのう、名主兼神官の子じゃったけえど、それを継がず仏門に入っとった二十歳のころ、備中 玉島円通寺の国仙和尚と越後で、でおうてから転機が訪 れたんじゃ。その和尚に従って円通寺に来て十二年間ほど修行 し、また諸国を旅して、三十八歳ころ故郷越後へ帰っとるがな。貧しいけえど心豊かに生活した中で、人間味があふれでえとるような漢詩や和歌を二千首ほど残しとんじゃ。人間は大人になるにしたごうて、子供心の純真 さーどけえか忘れていくようじゃが、良寛は忘れんかったんじゃなあ。じゃあけえ子供から好かれとったんじゃ。」