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  温羅の山 今も残りし 鬼の釜




 温羅の山 今も残りし 鬼の釜

<桃太郎>「鬼ゃーこの釜で人をゆでたんか?」
<爺さま>「総社のへんはこでえ(古代)から製鉄がぼっけえ盛んなところじゃった。温羅が住むちゅう鬼城山も周辺いってえ(一帯)の古代製鉄集団と関わっていたようじゃ。鬼城山へ行きがけの道端に鎌倉時代にこしれえたと思われる直径 一・八メートルの日本一大けえ鋳鉄 の大釜が、らっしのうちらかるかなくそ(製鉄カス)と共に風雪にてえて黙して座っとろうが、こりゃあ高僧重源 が温室(蒸風呂)用に作らせたもんじゃろう。この近きいある阿曽ちゅうところじゃあ昔から製鉄が行なあれ、まこと昭和四十年代ぐれえまでゃー鉄を溶かして農具などー作る鋳物産業が盛んじゃったんじゃ。」