

| <桃太郎>「神楽ーもうとんも農家の人じゃてえなあ?」
<爺さま>「神楽ーその昔、神に奉納する神事に芸能的 な要素を加味することによって、村落共同体維持の精神的根幹である神事を、農民に分かりようする目的で生まれたもんで、神と農民を強ようつなぐなかだちじゃったんじゃ。せえに映画やテレビのねかった時代にゃあ最大の娯楽として、演んじゅうる者と観客ぁー掛けえーを交えて、時にゃあかばちもたたきあいながら翌朝まで共に演じ、共に参加して楽しんだもんじゃ。村のどこん路傍にも、どこん家ん中にも神ゃーいたんじゃ。神楽ー舞うのも、神楽面を造るのも農民じゃった。今のバリ島やこうのガムラン奏者やバロン演者がみな農民じゃゆうんとおんなしじゃ。」 |