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  桜散る 石垣高き 鶴山城



 桜散る 石垣高き 鶴山城
<桃太郎>「鶴山城 の石垣ゃーでえれえ垂直 に近えが、作るのに大変じゃったろうなあ!」

<爺さま>「鶴山城は、慶長 八年(一六〇三)森忠政が美作に入部し、その翌年にゃあ築城を始めて、十二年ちゅう長げえ歳月を費やして完成したんじゃ。もともと鶴山城にゃ桜やこーねかったんじゃが、けえほど桜がにおうとるなあどおしてじゃろうかのう。そけえ桜がずっと昔からあって、市民にゃあもうなじんでしもうとるかのようじゃ。武士だけじゃのうて、日本人の生き方や美意識の根底に、桜の花に例えられる潔 さちゅうもんがあることとも無関係じゃねえじゃろう。りりしく垂直にそびえるこの石垣の縁で風と共に演じられる落華・吹上の舞は余りにも美しいのう。」