

| <桃太郎>「どうして裸で祭りゅーするんじゃ?」
<爺さま>「やっぱし日本人は神仏の前で、でえじな(大事な)ことをする時にゃ、裸になって水垢離をして清める習慣 があったからじゃのう。せえでえじ(西大寺)観音院じゃ旧正月の元旦からの修正会が行われるんじゃが、その満願の行事が会陽で、西大寺会陽が日本で最も勇壮なことで有名じゃ。深夜、男衆が立錐の余地ものう集まり群れ、手を上に挙げ(下ろせない)大床をワッショイワッショイというをかけげえといっしょに踏み鳴らすさまー、上から見ょうると天国へ救いを求める姿 にも似とるがな。最もさみい(寒い)季節じゃけえど、お互えの肌と肌の摩擦で、でえれえ加熱するけえ、やけとー(火傷を)せんようにと、窓から柄杓で人のむれへめがけて水ー掛けるんじゃあけど、その時ゃあ一瞬 ものすげえ湯気が立ちこめるんじゃ。裸群の上の牛玉窓から、香を焚きこめた一対の宝木を照明 を全て消してから投下するんじゃが、そりょう獲得した者なあ福男 とされて祝福 されるんじゃ。」 |